簿記には大切な4つのカテゴリーがある。
それは、資産、負債、(純資産)、費用、収益である。
※正確には5つだが、現在の3級の範囲内の後半までは、
純資産は資産と負債の差(純資産=資産-負債)
とだけ覚えておこう。
このカテゴリーを二つに分けると以下のようになる。
①資産、負債 ⇒貸借対照表に記入
②費用、収益 ⇒損益計算書に記入
①金銭的価値があるものが資産と負債。
資産:自分が所有している金銭的価値のあるもの。
(例)お金、家、土地、車など
⇒詳しくは【固定資産(有形固定資産)について】
負債:他人が所有している金銭的価値のあるもの。
一時的に使わせてもらっているから、返済義務が生じる。
(例)銀行やカード会社への借金、ローン、買掛金など
※純資産の計算の仕方は3級の決算、
考え方は2級で詳しく説明します。
②金銭的価値が変化した理由となる費用と収益
費用:水道光熱費、交通費
収益:家賃収入
これらをうまく利用して、帳簿にどんなお金の出入りがあったかを記入することが、
簿記となります。
【資産と負債の特徴】
もし、あなたが「あなたのおサイフの中にはいくらはいってましたか?」と聞かれた時、
あなたは『いつの時点での話をしているの?』と思うでしょう。
これは金銭的価値のある資産と負債でも言えます。
資産や負債は〇年〇月〇日の何時何分何秒時点では、
現金×円、家×円、車×円、住宅ローン×円と答えることができるものです。
ですので、
貸借対照表に書かれる事柄は
何日時点でいくら持っていますか?を示す資料だと思って下さい。
※一般的に企業は4月から3月までを1年度として区切っているので、
その場合は3月31日時点となります。
【費用と収益の特徴】
それに対して、「水道代はいくらだった?」と聞かれた時、
あなたは『今月?先月?去年?どこからどこまでの期間の話?』
と思うでしょう。
このようなことが、損益計算書に記入される費用と収益でも同じことが言えます。
損益計算書に書かれる事柄は
“いつからいつまでの間で何にお金を使いましたか?”
または
“いつからいつまでの間でなぜお金が増えたのですか?”
を示す資料だと思って下さい。
※一般的に企業は4月から3月までを1年度として区切っているので、その場合は4月1日から3月31日までの間となります。
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